着火時や薪を追加する時には若干出ますが、
きちんと乾燥した薪を使用して、
適切な燃焼状態になれば、
煙突からでる煙は無色になります。
慣れてくると、かなりの早さで
いい燃焼状態にもっているようになりますが、
それまでは多少はもくもくするものと
考えられておくほうがよろしいかと思います。
なお、室内にその煙が流れ出ることは、
通常であればまずありません。
(エアコンや換気扇をつけられている場合は逆流することもあります)
着火に新聞紙等を使用していると、細かい煤のようなものが、
煙突からふわふわと飛んでいくことがありますので、
その場合は注意が必要です。
強風時の着火には、着火剤を使用するなどして、
紙類の使用を避ける等の配慮が必要な場合もあります。
着火剤もいろいろなタイプがございますので、
ご自分にあったタイプのものを選ばれることをおすすめします。
いずれにせよ、多少なりと煙は出るものとして、
ストーブの設置場所を決める時に、風向きや風の強さを考え、
周囲にある家と煙突を出す場所との兼ね合いを
よく検討することが大切です。
なお、煙の出る出ないよりも、注意が必要なのは「におい」です。
煙よりも、人が敏感なのは、実は「におい」なのです。
たとえ煙が目に見えない状態になっていても、匂いはすぐわかるものです。
薪ストーブ煙突 一例本当に良い燃焼状態になると、このような感じで、煙はほとんど見えなくなります。
そのため、煙突の位置や高さとご近所との兼ね合いをよく考えないと
お隣の干してある洗濯物やお布団に、目に見える汚れが付着していなくても
いつも匂いがうつってしまい、干せないということが起こります。
人によっては、アレルギー鼻炎の症状を重くしたりということもありますので、
薪ストーブやさんがどのようないい方をしたとしても、安易に考えず、
ご自分たちの責任でよく検討されることが大切です。
けして脅かすつもりはなく、
ただ、他社さんの工事の事例で、近隣の人が洗濯物も外に干せない、
窓を開けられないという状態になって困っているという話を実際耳にしますと、
楽しいはずの薪ストーブライフがトラブルのもとになってはいけないので、
あえて書かせていただきました。
ほどよく乾燥した薪を適切に使用すると、薪の良い香りがするとともに、
煙突からの煙やにおいも最小限ですみますが、
薪のお話でもしたように、湿った薪を使用したり、薪以外のものを燃やしたり、
建築端材でも接着剤がついていたり、塗料やいろいろな薬品を使用しているものを
燃やすと、嫌なにおいがしたり、煤が出たり、有害な物質が出たりします。
「匂い」が「臭い」にならないように、気をつけましょう。
周辺の環境への配慮やご近所との日頃からのコミュニケーションが
クレームを未然に防ぐ有効な手段となるといえるでしょう。
弊社では、結局はオーナー様に全てかえってくることのなので、
どのお客様に対しても、その点だけは念入りにお伝えさせていただき、
その上でお話をすすめさせていただくようにしております。