アローフィールドの片隅に目立たず育っている50cm足らずの
小さな木。
その木を選んで、キアゲハの赤ちゃんは
育った。そして、わずかな葉っぱに擬態して
風を使って羽を乾かせ、あっという間に
空へ高く舞い上がって行った。
このことの意味は、なんじゃろう。
ワシは、アローやノアちゃんへの
メッセージなんじゃないかと思った。
目立たなくてもいい。
大げさなアピールもしなくていい。
ゆっくりゆっくりと、自分の場所を見つけて
自分らしく、確実に育ちなさい。
そして、自分のペースで、
優しい人たちに、助けられながら楽しく過ごしていれば
いつか笑顔で、羽ばたける日が来るよ。
そうじゃよ、そうじゃよ、ノアちゃん。
毎日の早起き。
暑い中での、お店のお仕事。
お客様とのやり取り。
それのひとつひとつが、いつか実を結ぶ日が
来るはずじゃ。いや、もう来とるのかものう。
ワシらは、幸せもんじゃ。
アローを案じてくれる人がおる。
アローを助けてくれる人がおる。
アローを愛してくれる人がおる。
みなさん、いつもありがとうございますじゃ。
これからも、どうぞ、よろしくお願いいたしますじゃ。
アイルじいさん